こんばんは、葵です。
今日はすこし個人的なおはなしを。
「甘雨」ってご存知ですか?
春になり、草木の成長を促すように、いのちを与える雨。けむるように、やわらかく、やさしく降り注ぐ雨のことを指す言葉です。
甘雨をまちわびて
もうすぐ社会人3年目というところで倒れ、こころの病だと告げられて。
いままで一生懸命やってきたことが、否定されたような気がして怯えてた。
息抜きが必要だといわれても、早く復帰しなくちゃとがんじがらめになって、資格の勉強をはじめて体調を悪化させたそんな暗い時期。
毎日がもやもやと霞みがかったように何も見えず、手探りだけれど。
毎日、手探りで歩いていたら、なんだかすこし、輪郭が見えてきたそんな気がする。
そんな暗くて寒い孤独な季節を抜けて、いま甘雨が降っている。
前は見えずけむるように、でもそれでいてやさしく降っている。あ
いかわらず前は見えないけれど、わたしが成長できるようにやさしく。
そう思ったら、ふわっと心が軽くなって。
雨に濡れるのは不快だけど、恵みの雨なのだなと思うとすとんと腑に落ちて。
雨に打たれて、自分の輪郭を確認するというのもおかしな話だけれど、そんな気がするのです。
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今の生活は焦りもあるけど、自分の本質と向き合えている気がする。
雨に打たれてる時、思わず駆け出して避けたくなるけれど、駆けていては輪郭はぼやけてしまう。
一度立ち止まって、自分の輪郭を確認するのもいいかもしれない。
甘雨はわたしに優しく降り注いでいる。