こんばんは、葵です。
鼻をくすぐる春の匂いが、日に日に濃くなっていきますね。
スカートを翻しながら、公園をお散歩するにはもってこいの気候
だけれど、世間はすこし騒がしい。
なんでもない日常が愛おしい
ありふれた日常はハラハラと崩れ去り、非日常が広がってきている。
日に日に増える感染者数を見るにつけ、にじり寄るってくる脅威に、えも言われぬ焦燥感。
仙台は呑気なもので、まだすこし他人事だけど。
そんな、当たり前の日常が当たり前じゃなくなる今。
なんでもない日常が、愛おしい。
朝起きて、ベランダに出て伸びをする。
春の空気をめいっぱい吸い込んで、今日一日に思いを巡らす。
ベランダの植物に挨拶をして、一日がはじまる。
午前中に家事を終わらせて、
買い溜めた紅茶の中から選んで丁寧に淹れる。
ちょっとお高いクッキーから3枚だけ選んで、オーブンですこし温めて。
さっくり食感を味わいながら、紅茶を楽しむ。
暖かな日差しを浴びながら、ベランダで読書。
ベランダ用の椅子とテーブルを買ったから、紅茶のポットを横に置いて…
なんだか、贅沢な時間を過ごしている気分。
買い物に出かけたら、道端に春。
小さな春の訪れに、思わず頬がゆるんでしまう。
コロナによそ見をしている間に、春はすぐそこに来ていた。
どこかに出かけたりすることが憚られてしまって、不自由な気がしてしまうけれど、家で過ごす何気ない時間も、悪くはない。
いつもどおりには過ごせなくて、非日常に戸惑うけれど…
今まで当たり前に過ごしていた時間が、愛おしい日々だったのだなと気づくきっかけになってくれた。
よくない方に目を向けると、なにか得体の知れない黒いものに飲み込まれてしまいそうだから、今ある日常に目を向けて。
当たり前を当たり前だと思わず、愛おしむ時間にしてみよう。