紫陽花を買ってきた。
買い物帰り、フラッと立ち寄った花屋で衝動買いだった。
我が家が混沌としている。
仙台に越してきて一番、汚れている。
ここ数日、体調があまり優れず、家事を後回しにしてしまっていた。
洗濯して、取り込んだ洗濯物たちがソファに山になっている。
しまう場所がない冬物が、結婚式のあれこれが溢れ、
気がつけばリビングも寝室も、モノでぐちゃっとしている。
ガスコンロはベタつき、洗面所は落ちた髪の毛が気になるようになってきた。
当たり前だけれど、誰かがやらないとなにも減らなくて。
その「誰か」は、紛れもなくわたしなのだ。
ひとつひとつは小さなことだけど、溜まると途方もない。
混沌とした部屋と、体調不要でボロボロの自分に、途方に暮れる。
〰
いつでも人を呼べる部屋を目指しているけれど、
毎日完璧な状態を目指すのは、わたしには到底無理で。
理想はあれど、暮らしていけなければ意味がない。
日々小さなことを積み重ねて、暮らしを営んでいく。
結局のところ、小さなことでしか暮らしは変えられないのだと思う。
一発逆転の大掃除より、日々の小掃除が大切なのだ。
そして、冒頭の紫陽花に話は戻る。
いまの混沌を打破するには、小さなことから始めないと…
ということで、気分を変えるためにお花を買ってきた。
混沌とした空間が、ほんの少しだけ華やかなものになった。
手前の小物入れなんか、ごちゃっとしてしまっているけれど。
まず、ソファ。紅茶を飲んでダイニングテーブル。
気合を入れて、床の物を退ける。
ひとつ動いたら、案外スルスルと解けていくものだ。
「いつでも人を呼べる」もいいけれど、
「5分待ってもらったら人が呼べる部屋」
くらいを目指すのがちょうどいいのかもしれない。
暮らしは途方もなく長いのだから、
気負いすぎず、無理なくできる範囲を探っていきたい。