こんばんは、葵です。
お店がオープンした初日に、いそいそと訪れた花水土香さん。
季節ごとに変わる可愛らしいランチセットの点心に、また行かねば、と思いつつ時は流れ…
わたしが仙台に行く前にどうしてもと思い、奈良ブロガーのゆのじちゃんを誘って行ってきました。
花水土香で奈良ならではのハロウィンを味わってきた
以前よりも増えた飲茶に心奪われるけれど…
頼もうと心に決めていたランチセットを頼み、しばし談笑。
とても気さくな花水土香のオーナーさん。
訪れたのは2回目にもかかわらず「葵さん…?」と声をかけていただきました。
なんか常連感出てる…!嬉しい…!
近況などを話していると、セットのお茶が運ばれてきました。
桂花烏龍茶
中国茶にも、秋の訪れ。
桂花は中国語で金木犀のこと。
烏龍茶の中にふんわりと香るのは、今年はじめての金木犀でした。
甘い香りが控えめに口の中に広がって美味。
金木犀の香りは、なんだかセンチメンタルな気分になりました。
秋の訪れを感じていると、お待ちかねのランチセット!
妖怪点心
10月と言えばハロウィンと言うことで、今月の点心は妖怪を模してあるのです。
でも見覚えのない妖怪たち。タヌキもいる…。
実はこの子たちは奈良に伝わる妖怪たち。
緑色の丸い子は、ベトベトさん。
宇陀に出るとされている妖怪で、夜道を歩いていると後ろをひたひたとついてくるらしい。
「お先にお越し」と道を譲ると解放される、無害な妖怪。
頭に砂をかぶった、砂かけ狸。
吉野の山に現れる妖怪で、木の上から砂をかけてくるらしい。
地味に嫌なやつ。誰だと思って見上げたら目に入って痛いやつ。
ひとつ目にスケルトンボディーは、一本だたら。
果ての20日(12月20日)に大台ヶ原の人里に降りてきて、人を食う巨大な妖怪。
頭の触覚が可愛くて油断したけど、この子が1番怖い…
そんな奈良に伝わる、奈良ならではの妖怪の点心。
10月にピッタリでしょう?
可愛くてとってもとっても取り足りないのだけれど、点心は熱々が一番!
と言うことで、ベトベトさんを箸で割って、パクリ。
トウキが練り込まれている、ベトベトさん。
トウキが爽やかに香る餡が美味しい!
最初はおっかなびっくりで食べていたトウキも、ぱくぱく食べられるようになったなぁとセンチメンタルな気分。
足がプランプランするベトベトベトさんがかわいい。
1匹、退治完了!
合間にモチモチの粽とスープで、妖怪退治の腹ごしらえ。
粽には具がごろっと入っていて本当に美味しい。
スープにも肉汁溢れる点心が入っていて、幸せ。
先に砂かけ狸を退治していたゆのじちゃん。
「砂かけたぬき、割ると頭の砂を撒き散らしてくる…」
それは困ると、砂かけたぬきは1口でパクリ。
頭の上の砂は、香ばしくておいしいピーナツ味。
この砂なら、かけられても許せる…かも?
身体とぷるぷる揺れる魅惑のしっぽは、モチモチ歯ごたえでおいしい!
2匹目、退治完了!
最後は手強い一本だたら。
ザーサイをポリポリ食べて、いざ。
この大きな一本足もかわいい。
美味しく食べて、退治完了。
粽もスープもいただいたら、お腹がパンパン。
のんびりお話をして、少しお腹を減らしたところで、どうしても頼みたかった一杯を注文。
山盛りいちごのアイスティー
ごろんごろん、山盛りの苺たち。
冷凍された苺が、氷がわりに入っています。
実は、本業は農家さんの花水水香さん。
あすかルビーがごろごろ入っていて、どうしても気になっていた一品。
ローズの紅茶に いちごの甘酸っぱい香り。
ほんのり爽やかなのはレモンが浮かんでいるから。
美味しくておしゃれな味に、どきどき。
2杯目からはホットの紅茶を楽しめます。
そのまま飲んでもおいしいし、花水土香さん特製シロップ入れても◎
おわりに
気が付けば、2時間もたっていました。
奈良がたくさん詰まった、美味しいもので身も心もほぐれました。
残念ながら、10月いっぱいで一旦お店お休みされる、花水土香さん。
11月からは苺の収穫と販売をされるのだそう。
また春になったらおいしい点心が食べられるから、春までしばしお別れを。