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奈良の蔵元「倉本酒造」で日本酒造りを体験してきた

こんばんは、葵です。

奈良は日本酒の発祥の地だというのはご存知でしょうか? 

 

奈良 冬 楽しみ」で調べていたところ、日本酒造りができることを知りました。
やりたいとゆのじさんに投げていたところ、体験イベントを見つけてくれて…
意気揚々と参加してきました!

「倉本酒造」で日本酒造りを体験してきた

朝7時、深呼吸すると肺がチクリと痛むほとしんと冷えた奈良。
鹿も寝静まる中、奈良の山奥「都祁吐山(つげはやま)」へ。

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奈良の山々に囲まれた倉本酒造さん。
周りには田んぼがあり、日本酒に使うお米「夢山水」はすべてこちらで育てているのだそう。
都祁吐山の澄んだ空気と美味しいお水をたっぷり吸収したお米、美味しそう!

 

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酒蔵の証、杉玉がぶらり。
手前と奥で杉玉の色が違う!

新酒を仕込むと緑色の杉玉をぶら下げて、色の変化で熟成具合を知らせていたのだそう。

 

 

今回わたしたちが体験させていただく工程は2つ。
蒸したお米を冷やしてタンクに仕込む」作業と「お米を洗う」作業!
いつも仕込む量の半分以下だそうですが、かなりの重労働でした。

 

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145年の歴史のある倉本酒造さん。
蔵には歴史が刻まれていて、見ていて飽きない!
増築を繰り返し、大正・昭和・平成とそれぞれの時代の建物がくっついて、蔵ができあがっています。

 

酒米蒸し

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大きな釜の中で米が蒸し上がっています。
寒い蔵の中ではもくもく湯気が漂っていて、お米の甘い匂いがします。
お米の蒸し具合、仕込みの温度でお酒が決まるらしく、重要な作業なんだそう!

 

 

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蒸し上がったお米を涼しい蔵に広げて冷まし、お酒を仕込むのにちょうどいい温度にしていきます。

冷ますため、釜からざくざくとスコップですくっていきます。
さすが蔵元、手早くざくざくと蒸したてのお米をさばいていきます。

 

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わたしたちも体験!

はしごに登っているため足元はがたがた、大きな窯の中のお米をくまなく掬うため身を乗り出すとなかなか怖い!

むっちりお水を含んだお米はずしりと重く、欲張って掬うとスコップが持ち上がりません。終わった後は腰の変な部分が痛くなりました。

 

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蒸し上がったお米は空気に触れるとぱさぱさに!
炊飯器で放置したような、ぱりっとした手触りです。

 

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これを広げて、熱を逃げやすくしていきます。
温度管理が大切ということで、温度計で計測しながら適温になるまでこねこね。

 

冷めたら次は、もろみを作っていきます。

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もろみを作るため、冷ましたお米をタンクへ仕込んでいきます。
水分が飛び、軽くなったとはいえ、重みのあるお米を入れるのは一苦労。
みなさんが丁寧に入れる中、ゆのじちゃんとわたしはぼとっとすごい勢いで入れていました。大丈夫なのかな…?

 

もろみを発酵に適した温度になるよう、タンクの中をかき混ぜていきます。

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こちらも脚立に登ってかき混ぜるため、足元が不安定で力が入らない!

ぱさぱさだったお米たちが水を吸って膨らむため、時間がたてばたつほど重たくなっていきます。

最後の方はぐぐぐっと押し込むので一苦労…!

 

 

ふうと一息つく間に、隣で仕込んでいるお酒を見学!

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発酵し、ふつふつと泡が出ています。
スパークリングのようなしゅわしゅわ感がたのしめるのだとか!

 

日本酒の香りは、大きく「リンゴ」と「バナナ」に分類できるとのこと。
半信半疑でタンクの中の嗅いで見ると、本当だ、違う!

さっぱりフルーティーなリンゴの香りと、もったり濃いバナナの香り…
同じお米、同じ蔵なのに、仕込みの温度などでこんなに変化がでるなんて驚き!

 

 酵母はストレスを感じさせるほど香りがよくなるそうで、人間にも同じシステムを採用してほしいとぼそっと呟いたわたしでした。

 

酒米洗い

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次の工程では10kgのお米を洗っていきます。

今は機械を使って洗っているようですが、どうせなら昔ながらのやり方で!
都祁吐山の地下水を使って、お米にたっぷりお水を吸収させます。
日本酒造りにとってお水はとても重要なのです!

 

2人1組にわかれ、タイマーで時間をきっちりと図りながらお米を洗っていきます。
水温10度ほどの中でガシガシ洗っていきますが、日ごろやっていないせいかあまり洗えていない…?
主婦の方々は「意外と平気!」とガシガシ手早く洗っていらっしゃって尊敬のまなざし!

 

お水を吸って13kgほどになるのがベストな状態といわれ、それに近づけるべくせっせと洗っていました。見事わたしとゆのじちゃんグループが13kgにより近く、大喜び!

自分で洗ったお米は愛着がわき、水をすってふくふく膨らむ姿が愛おしく感じるほどでした!

 

仕込んだら終わりじゃない!

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仕込んだら終わりと思いきや、そんなことはない!

理科実験室のようなこちらのお部屋ではお酒の発酵具合を調べるのだそう。

 

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酸度や糖度を測り、発酵の進み具合をみていきます。
糖度が減ってアルコールが上がってくるのが理想なんだって!

 

仕込んだら終わりではなく、たくさんの工程を重ねて美味しいお酒ができていくんですね。

 

試飲

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お待ちかねの試飲!

今回わたしたちが仕込んだ種類だけでなく、倉本酒造さんおすすめがずらり。

 

今日わたしたちが仕込んだ酒米たちも、こんな美味しいお酒になってくれるのかな。 
発酵してお酒になるのが楽しみです!

 

 

新年会にごくごくと、記憶を飛ばすほど浴びるように日本酒を飲んだわたしたち。

わたしたちが体験した工程はほんの一部でしたが、それでもへとへとになるくらい大変で。手間暇かけて、愛情をもって育て、こんな美味しい日本酒になっているのだなと再確認しました。

これからはお酒たちが作られてきた工程に想いを馳せながら、嗜みたいと思います。

 

おまけ

新年早々、奈良の日本酒をたらふく飲んで、へべれけに。

翌日には人生初の二日酔いも経験し、「酒は飲んでも飲まれるな」と心に誓いました。

 

いつも暴飲した後は、荒れに荒れ、砂漠と化するわたしの顔。

ですが、翌日、肌がつやつやお米肌になっている!

どうやら日本酒をがぶがぶ飲んだおかげで、ふっくらつやつやになった模様。

量には要注意ですが、日本酒は美容にぴったりだと、身をもって知りました。

 

▿とてもわかりやすいゆのじちゃんのブログ