こんばんは、葵です。
眠れない夜に、思ったことをつらつらと。
だから、旅をする
週末に松山に行ってきました。
はじめて訪れた土地なのですが、はじめてという感じがしない。
どことなく、ノスタルジー。
温暖な気候に、お店の人たちがすごく親しみを込めて接客をしてくださる。
知らない土地をぶらりと歩いて、美味しいお店やかわいい雑貨屋さんを見つけると嬉しくなる。
変なオブジェや看板なんかがあると、それだけで心の距離がぐっと縮まる。
わたし好みの街じゃないかと、思わずにんまりしてしまう。
旅をして、自分に所縁のある場所が、少しずつ増えていく。
わたしの帰るべき場所は、いろんな土地にあると思うと、なんだか心が軽くなる。
ここに執着しなくとも、わたしの故郷はそこかしこにあるのだから、と。
転勤族で、3-4年に一度転校を繰り返していた。
そのせいか、新しい場所に慣れることは早い。
新しい土地でも一度歩くとなんとなく地理が頭に入ってくれる。
初対面の人とも、図々しく話すことができる。
反対に、同じ土地で長く根をはることをしんどく感じる。
昔からわたしを知る人がいるというのは、なんとなく窮屈で、過去なんて全て忘れて、ひらり揺らめいていたいとさえ思う。
旅をすると、自由になれる。
人の目を気にして、「気に入られるわたし」であろうとする自分を脱ぎ捨てられる。
旅の恥はかき捨てではないけれど、少し図々しく、フレンドリーに話せる。
だから、わたしは旅をする。
素の自分に戻るために。
だから、わたしは旅をする。
わたしの帰る場所を増やすために。