この夏、会いたいものに会うために
十和田市現代美術館へ足を運びました。
スタンディングウーマンに会いに十和田市現代美術館へ
青い空と白い建物、芝生の上にはカラフルな馬のオブジェ
十和田市現代美術館にやってきました。
大学時代からいきたいと思っていたものの、場所は青森。
しかも、車でないとアクセスしづらい…
一生いけないかもと思っていましたが、縁あって東北にやってきて。
行くしかないと、千葉さんに車を運転してもらいやってきました。
開放感溢れる、おしゃれな建物。
コンセプトである「アートを通した新しい体験を提供する開かれた施設」を体現する建物です。
訪れた日は、十和田市民は無料の日だったようで、家族連れで賑わっていました。
スタンディングウーマン
美術館に足を踏み入れると現れる、巨大な女性の像。
そう、このおばさんに会いたかったのです。
巨大だけど、繊細。
手指のシワやシミ、洋服の毛玉が本物のよう。
髪の毛一本一本の色が違って、本当に繊細。
まとめ髪から落ちる後毛も、しっかり再現されています。
足元くらぶのタグをつけてアップしても、
よもやアート作品の足とは思わない!
ストッキングのような、薄手の靴下がリアル。
会いたかった…!
まじまじと眺め、思わずため息。
いろんな角度で何度も見てまわりました。
白い壁と緑の芝生
たっぷり太陽光が気持ちいい美術館
先へ進むのがたのしくなっちゃいます。
念願の木
オノ・ヨーコの代表作である、念願の木。
白い短冊に願い事を書き、りんごの木にくくりつける参加型のアートです。
願い事が実りますように、とりんごの実の近くに括りつけました。
願い事は「毎日楽しく過ごせますように」
みんなが毎日楽しく過ごせることを祈って。
近くにある平和の鐘を鳴らして、お願いしてきました。
光の橋
ピカピカ光る、光の橋
内側からも外側からも楽しめるアート作品。
実は男性らしさを求められる社会への疑念も含んでいるのだとか。
芸術って、奥深い。(作品の意図難しくて読み取れない)
ザンプラント
椅子の置かれた真っ白な空間。
靴を脱いで椅子に上り、穴から覗くと…
不思議の国のアリスになった気分。
あちらとこちら、境界線を意識する作品。
密にならないよう1組ずつ部屋に入りアートを体験するため、この写真はたくさんのギャラリーに見守られながら撮りました。
街に溶け込むアート作品
屋上から街を見下ろすと、ゴーストが。
美術館の敷地も飛び越えて、街中にまでアートが広がっています。
この美術館は、街とアートの融合、
日常とアートの融合みたいなものを大切にしているのかなとひしひしと感じます。
身近なものを題材にしていたり、美術館にひっそりアートが隠れていたり…
解釈は深いけれど、とっつきやすいアートが多い。
夜露死苦ガール2012
有名な奈良さんの作品
その名も、夜露死苦ガール
この前で同じポーズをして撮った写真がお気に入り!
あっちとそっちとこっち
とつぜんポツンと現れる、ミニチュアの車とトンネル
これもアート作品。
全部で四つ、思わぬところにぽつんと隠されたアートが楽しめる!
宝探しみたいに探しつつ美術館を楽しみました。
インター + プレイ展
常設展を楽しんだ後は、特別展へ
3作品飾ってありました。
額縁とカメラ、プロジェクターが置かれた展示室
鏡に映った自分、カメラを通しプロジェクターに映った千葉さん
なんとも不思議な空間作品でした。
お気に入りは、音で見るアート作品。
暗い部屋に入り、四方から聞こえる馴染みのある音を聞くもの。
水の音、カエルの声、雷…
聞いているだけなのに、目の前に情景が浮かぶ不思議な体験ができました。
cube cafe
疲れたので、カフェでひと休み。
カフェの床も実はアート作品!
十和田市の伝統工芸からヒントを得たお花のコラージュ
地域とアートを結ぶ、この美術館にぴったりの作品です。
チキンとりんごとくるみサラダサンドイッチ
わたしはちょっと不思議な組み合わせのサンドイッチを。
チキンとくるみのサラダに、りんごも入っているのだとか。
いろいろな食感が楽しめて、面白い!
パンにはにんじんが練りこまれていて、ほのかに甘い気がする。
長芋のお漬物も美味しくて、大満足のランチでした。
奥入瀬ガーリックポークとりんごのカレー
千葉さんが選んだのは、
地元の美味しいがたっぷり詰まったカレーライス!
サイコロ状に切られたりんごが、シャクシャクといいアクセントに。
噛めば噛むほど甘味広がるりんごと、カレーの辛みがマッチしていて美味しい。
はじまりの果実ケーキ
食後のデザートは、展示されているアートをかたどったものを。
美術館の外にある、はじまりの果実をモチーフにしています。
りんごの中身はブルーベリー!
甘酸っぱいりんごを頬張りながら、ほっこり一息。
おわりに
こぢんまりした美術館で、距離の近いアート作品が楽しめました。
身近なものをモチーフにしてつくられたアートが多いので、
子どもも大人も楽しめる美術館だと思います。
また、近くの公園や街の中にも美術作品が展示されており、街の人々としっかり溶け合っていて…
街とアートの融合を楽しめる美術館でもありました。
あっちとこっちとそっちと言うアート作品が、あと1つだけ見当たらなかったので、次は見つけたいと思います!
2020年の夏、素敵な思い出ができました。