こんばんは、葵です。
詩が産まれて、気づけば1週間。
ふわふわと、実感のないまま今に至ります。
産声を上げたあと、まるで産まれたことに気付いていないかのようにスヤスヤと眠っていた詩。
24日も早く産まれてきたため少し小さく、この世界で生きていけるのだろうかと不安になるくらいに頼りない。
本当に、大丈夫なのだろうか?
小さく産んでしまって申し訳ない。
たくさんの想いがぐるぐる渦巻く産後すぐ。
でも、それはすぐに打ち砕かれる。
授乳によばれ、新生児室へ向かう廊下。
詩の力強い泣き声が聞こえてきて、思わず笑ってしまう。
こんなに顔を真っ赤にして自己主張ができるとは…
ほにゃほにゃと泣く他の子を眺めつつ、爆音で泣き喚く我が子を落とさないように懸命に抱く。
全身を使って、自分の思っていることを伝えてくれている。
それなのに、理解できないわたし。
詩の思っていることは全部読み取ってあげたいという気持ちになる。
とにかく、彼女の思いを全部掬い取りたい。
ただ、それだけ。
分からなくてクヨクヨする日もあるけれど、詩もわたしもまだ初心者だから。
落ち込みすぎず、気持ちを切り替えて日々過ごしている。
この頼りない生きものを、わたしが守り育てていくのか…と思うと、怖くて震えてしまう。
でも、同時にこの子には、素敵な世界を見せたいと思ったりもする。
詩にはたくさんの経験をして、その中でたくさんのキラキラと出会って欲しいと思う。
詩の人生がふっくらと豊かなものになるように、あたたかいもので溢れるように。
わたしと千葉さんは願わずにはいられない。
詩とわたしの戦争ははじまったばかり。
ドタバタと、でも楽しく過ごしていきたいと思うのです。