I am

わたしらしくを探すブログ

“わたしについて”
“2024年やりたいことリスト”
“おすすめの記事”
“お気に入りのカフェ”

心を豊かにするためのお手伝い

存在を忘れていた質問箱に来ていたお題
「子育ての理念などありますか?」

長らくあたためていたけれど、なかなかうまくまとまらなくて…
今考えていることをとりとめもなく思いついたままにしたためたいと思います。

心を豊かにするためのお手伝い

いま、大切にしたいと考えていることは
心を豊かにすること

 

「大工よりも庭師になりましょう」という言葉が、わたしのおまもりです。

大学時代に読んだ、アリソン・ゴプニックさんの著書『思いどおりになんて育たない: 反ペアレンティングの科学』に書かれていたのです。

設計図どおりにきっちりと作り上げる大工ではなく、種を蒔いて育ったものがちょっと想像と違っていても、その植物の良さを生かして整える庭師のような親になることが大切ということが説かれていました。

 

まだ幼い娘はまだまだ植物が育っている感じはしないのですが…

今わたしにできるのは、心をしっかりと耕し、いつか種を蒔く時に芽が出やすいように整えることなのかなと思うのです。

タネと畑

種がいわゆる能力みたいなもの。
例えば、英語ができる、数学が得意、ピアノが上手、本をたくさん読めるとか…
子育てをしていると、早期教育で種を植えている人を見ては焦ってしまいがち。

 

でも、いくらいい種をたくさん植えても、いい畑じゃないと育ちにくい。
大きな木や、綺麗な花や、美味しそうな野菜を実らせるには、栄養たっぷりのふかふかな大地が必要なもの。

子育ても一緒なんじゃないかなって思っています。

 

いい土って別に栄養がたっぷりな土じゃなくて。
腐葉土とか生き物の糞とか、微生物とか…

一見して「本当に必要?むしろ有害なのでは…?」って思うものが大切だったりする。微生物がいたら、生ゴミすらも土の栄養になってくれる。

 

だから、公園でひたすら小石を集めたり、鳩を追いかけたり、気が済むまで滑り台に付き合ったり、水たまりでバチャバチャしたり…
一見して必要?という経験も、心の畑の栄養になってくれるのではと思っています。

自ら育つための栄養素

わたしは、自分で動いて挑戦できる子になってくれたらいいなって思っています。
自ら動くって、自信がないと難しいもの。

 

そんな自信だけど、遊びの中で身につける自信もあって。
諦めずに挑戦したからゲームを達成できたとか、みんなで協力して大きな砂のトンネルを作ったとか…そういう小さな経験を重ねて、粘り強く挑戦する、人と協力するなど、人生の大切なことを身につけていったりする。


塾や習い事でも身につくけれど、楽しみながら身につけるなら遊びが1番いい気がするのです。

一見無駄なことに見えるけれど、自分の中になにか小さな自信がある子は、そのことを根拠に挑戦することを躊躇わなくなるというか…
遊びでも、もちろん勉強でも、これだけは負けないってなにか誇れるものがある子は、他のことに関しても自分を信じて頑張れる子になっているように思うのです。

育つものを受け入れ愛でる

大学時代、恩師から「子どもは勝手に育つ。育てるなんて烏滸がましい考えは捨てなさい。」と言われました。

言われた当時は「どういう意味?」と思っていましたが、実習へ行ったり、実際に子育てをしてみて、言わんとすることがわかったように思います。

子どもはいろんなことを見て、聞いて、真似て、どんどんと成長していく。思った通りに枝葉を広げてくれず、そっちに興味持つの!?と思うこともしばしば。

 

これをやってほしいと言っても興味を持たなかったり、思ってたのと違うやり方で取り組んだり、もちろん思惑通りにばっちりハマってくれたりも…
計画通りに進む方が稀だし、思い通りにならないと親もイライラしてしまってお互いに良くないことになったりもする。
何をその子の中で育てるかはその子次第だから、根気強く心を耕し続けるのが大切かなって。

 

もちろん、合う種を探してどんどん蒔いてあげるのもいいけれど、それを芽吹かせるかは子ども次第。
詩がこれを植えたいと思うことに出会ったときのために、土台はしっかりと豊かにしておきたいものです。

 

 

親って結局は、手助けしかできなくて。
土を耕し、その土に合いそうな種を蒔き、芽吹くのを待つ。芽の様子を見て、支柱を刺したり、肥料を与えたり、ときには他の実を育てるために間引いたり…

状態を見極めて、手を貸すところは貸すけれど、花を咲かせるか、実をつけるかは子ども次第なんですよね。

 

種を植えても芽吹かないものもあるし、思ったより大きい実にならなかったり、美味しくなかったりするけれど、こちらにはどうにもできないことだから。

だから親は、耕して信じて見守るしかないんですよね。

わかってはいるけれど、ついつい焦っちゃうのだけれど。

おわりに

詩の人生が彩り豊かなものになるように
今はせっせと心を耕す作業をしているところです。

詩の興味あるものや感じたことを大切にして、肯定して受け止めてあげることが、心を耕し、根を張り伸びる自信に繋がるのかなって。

 

子育ては何が正解かわからない、というより、正解なんて人それぞれで。
人の話を聞いてぐらぐら揺れ動くくらいには、自信なんてないんだけれど。

 

また何年かしたらころっと、とにかく種を植えよう!肥料をどんどん与えよう!とかなっているかもしれないけれど…

いまのわたしはこれが一番大事にしたいなと思うのでした。

 

質問箱に送ってくださった方の参考になったかどうかわからないけれど…
お互いいろいろ悩みながらも、子育て頑張りましょうね。