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わたしのお気に入りを思い出して

実家で飼っていた愛犬が亡くなった。
17歳間近だったので、長生きをした方だと思う。

 

心の準備はできていた
だけど、心にぽっかりと大きな穴が空いてしまって、ふとした拍子に涙がぽろぽろと溢れてくる。

毎日をなんとか送るために、あの映画を思い出してやっています。

わたしのお気に入りを思い出して

大好きな映画「The Sound of Music」
音楽の授業でドレミの歌を聞いたことのある人は多いのでは?


この映画の中でわたしの一番好きな曲が「My Favorite Things
直訳すると、私のお気に入り
いまではジャズのスタンダードナンバーでもあります。

 

バラをつたう雨だれ
子猫のひげ
ピカピカの銅のやかん
暖かい羊毛のミトン

紐でしばった茶色い小包
これらはほんの一部
わたしのお気に入りたち

犬に噛まれたとき
蜂に刺されたとき
悲しい気分のとき

私はすぐに思い浮かべるの
私のお気に入りたちを
それほど悪い気分じゃなくなるわ

雷を怖がってマリアの寝室にやって来た子供たちのために、「お気に入りのものを思い浮かべれば怖くないわ」とMy Favorite Thingsを歌い始める場面が印象的です。
マリアのお気に入りたちがすごく素朴で可愛らしいんですよね。

 

悲しい気分の時はお気に入りを思い出す。
するとすこし気分が軽くなるみたい。

しくしくと悲しくなるたびに、ひとつ ひとつと集めたわたしのお気に入りたち。

わたしのお気に入り

笑顔で足に抱きつく娘

青い空と白い雲と山に囲まれた街

赤ちゃんの匂い

新しいノートに最初の一行を書き込む

雨の音

雨上がりの濡れた道の香り

あたたかなスープ

お祭りの雰囲気

暑い日に飲むレモネード

家の冷蔵庫にアイスが待ってる

くるんと巻いた犬のしっぽ

秋の夕暮れ

おやつの時間

犬がフローリングを歩く音

縁日の金魚掬い

家に季節のしつらいを

弟としょうもないことで笑う時

家に花を飾るとき

映画館で映画を見るとき

あたたかいお風呂に浸かる

お気に入りの傘をさして歩く

朝の散歩

 

風で揺れるカーテン

気持ちが通じ合った気がする瞬間

クリスマス前の街

車の窓から見える海

高校野球の音

華奢なヒール

コートを羽織って街を颯爽と歩く

コーヒーの香り

個性的な品揃えの本屋さん

ケーキを買って帰る

蚊取り線香を焚いて網戸にして

婚約指輪をつける

季節限定のケーキ

子どもの頃の写真

娘が歌う少し間違えた歌

季節の花束

ゴッホの絵

グラスでぱちぱちと弾ける炭酸の泡

気持ちのいい風

季節の匂い

綺麗なフルーツサンド

心がときめくものと出会った時

クスッと笑えるものを見つける

 

しずかな図書館

自然の中で深呼吸

キラキラ光る新緑

線香花火

スカートをはためかせて歩く

時間をかけて料理する

秋の紫陽花

神社のお参り中に吹く風

素敵な部屋着

装丁を見て気になった本を手に取る

新年の始まる雰囲気

寒い日に飲むココア

知らなかったことに出会う瞬間

自分の考えを綴ること

コトコトと桃を煮る

夏になると漬けるレモンシロップ

旬の食材の並んだ食卓

 

丁寧に暮らす

たくさん本を買う

適度な疲労感

ドライブ

チョコをぽんと一粒口に放り込む

土曜日の午前中

とろとろとまどろむ瞬間

次の季節が来たことに気づく瞬間

 

ネイルしたての爪

夏の夜の香り

ナッツのごろっと入ったパン

夏の終わりの蝉の声

 

一口目のコーラ

ほろ酔いで街を歩く

パリパリのクロワッサン

外を歩いていて気づく、どこかの家の夕食の匂い

人の熱量を受け取った瞬間

ふわふわのドーナツにかぶりつく時

ふわふわきめ細かいかき氷

ひとり旅

美容院でシャンプーしてもらう

ひとからのさりげない気遣い

百貨店の化粧売り場でのタッチアップ

ハラハラと雪が降る日

昼にお酒を飲む

ぽこぽこ編み目のカーディガン

本を一冊読み切る

初詣のおみくじ

冬のツンとした雰囲気

花を買って帰る

ヒールの靴を履いて歩く

踏切の音

干した布団の香り

ふわふわのニット

ひとの少ない電車

冬の日の朝

火にかけたジャムがとろりとする瞬間

 

目覚めの良い朝

娘の笑い声

もうすぐ誕生日

娘と一緒にお昼寝

窓の外の雪景色

もちもちの娘のほっぺ

万年筆で文字を書くとき

窓辺で揺れる風鈴の音

 

焼きたてのパンの香り

ゆうげを作る音

ゆれるピアス

夜の街をドライブ

横顔の綺麗な人

夢の続きを見られた時

山積みになった未読の本

野菜を細く千切りにする

 

ラジオを聴きながら過ごす昼下がり

ラジオから流れる好きな曲

ラズベリーの入ったマフィン

ラムネをしゅんわりと溶かすこと

 

別れ際のすこし寂しい感じ

わくわくするものと出会った瞬間

 

 

頂き物の桃でコンポートをつくったり、自家製レモンカードでレモンミルフィーユをつくったり、ストーブたっぷりにスープをつくったり、旬の食材をふんだんに使ってゆうげをつくったり、季節の花を飾ったり、自分でリースを作ってドライになる過程を楽しんだり…

そういう、小さな幸せを愛しむような、丁寧な暮らしをしたくて。
しみじみと暮らしを楽しむように生きたいものです。

 

気持ちは揺れ動いて、安定しないけれど。
わたしのお気に入りをたくさん集めて、乗り越えたい。

 

時間がきっと癒してくれると信じて。